そもそも介護リフォームってなにするの?成功例も紹介

公開日:2024/06/01
介護リフォーム成功例

家を建ててからしばらくしたらリフォームが必要ですが、リフォームは不便なところや故障したところを改修するだけではありません。介護が必要な方が自立して生活しやすい、介護者が介護しやすいように行うようなリフォームを介護リフォームといいます。今回は介護リフォームについて解説します。

介護リフォームの基本とは

介護リフォームとはどんなものか知っていますか?まずは介護リフォームの基本について解説します。

そもそも介護リフォームとは

そもそも介護リフォームとはどんなことをするのでしょうか。被介護者が家で暮らしやすいようリフォームをするというイメージがあるかもしれませんが、介護リフォームはそれだけではありません。

被介護者、介護者の両方が暮らしやすい、家族やヘルパーなどが介助しやすいようリフォームするのが介護リフォームです。

介護リフォームで行う箇所とは

介護リフォームはどの箇所を改修するのが一般的なのでしょうか。被介護者の状態や家の状態によって優先するべきリフォーム箇所は異なるめ、家族やケアマネージャーと相談して計画を立てましょう。

手すりを取りつける、ドアを引き戸にする、床を滑りにくい素材にする、段差を解消する、トイレや風呂を新しくするなどの改修を行い、安全性を高めるのが一般的です。

介護リフォームの成功例紹介

介護リフォームはしっかり考えて行わないと、費用をかけたのに使いにくくなってしまい不満が残ることもあるかもしれません。介護を重点においたリフォームの成功例を解説するので参考にしてみてください。

浴室のリフォーム

水まわりのリフォームをする場合は、現状だけでなく今度の介護も考えてリフォームするのが成功のポイントです。浴槽を広く、またぎやすい低めのものに変更することで被介護者が自分で浴槽に入りやすくなります。

また、介護する側もサポートしやすくなるので、負担の軽減につながります。また、浴室や浴槽の温度差からヒートショックを起こすこともあるため、浴室暖房乾燥機を設置することでヒートショックや風邪を予防するリフォームができるでしょう。

車いすの利用も考えると、引き戸や段差の解消、浴室を広くするといったリフォームを行うことで使いやすい浴室になります。

玄関のリフォーム

玄関は毎日出入りするため、優先的にリフォームしておくのがおすすめです。出入りしにくいままだと外出するのが面倒になってしまい、被介護者の体力がおとろえる一因になります。

玄関には階段がある場合、若い方しかいない場合はとくに問題なく利用できますが、高齢者や車いすユーザーには不便に感じやすいです。そのため、スロープを設置したり段差をこえやすくしたりするのがおすすめです。

現状は車いすが必要なくても、将来を考えて幅が広いスロープをつくっておく、スロープが無理であれば手すりを取りつける、移動式スロープを導入するなど対応するのが玄関リフォームの成功例といえるでしょう。

また靴を履く際にかがむ、片足立ちになるのも負担になるので玄関に腰かけを設置するのもおすすめです。

トイレのリフォーム

トイレは頻繁に使うため、足腰が弱ってきたらリフォームを優先させたい個所のひとつです。なるべく自分でトイレに行けるようリフォームを行うことで、自立した生活を妨げないようにします。動作を妨げやすい開き戸から引き戸にしましょう。

また立ち上がりやすいように取っ手を設置する、車いすや介護者も入れるスペースのあるトイレにリフォームすることでストレスの少ないトイレにリフォームするのが成功の鍵といえます。また1か所にしかトイレがなく不便を感じる場合は、寝室の近くにトイレを増設するのがおすすめです。

介護リフォームを成功させるポイント

リフォームはある程度費用がかかるため、失敗しないようにしっかり計画を立てて行いましょう。介護リフォーム成功のポイントについて解説します。

補助金や助成金を活用する

介護保険の補助金、自治体の助成金を活用すれば介護リフォームの費用をある程度まかなえる可能性があるため制度を確認しておきましょう。条件が決まっているため、しっかり条件を満たしているか確認してからリフォーム工事を依頼するのがポイントです。

介護の知識がある方に相談する

介護リフォームを行う場合は、ケアマネージャー、介護士、介護リフォーム業者など、専門知識に詳しい方に相談しながら進めるのがおすすめです。

被介護者の現状や今後どうなっていくかなど病状や年齢などを含めて、総合的にどのようなリフォームをしたらよいのかプランを立てるのがよいでしょう。家族にはわからなくても、介護の知識がある方から見て行う必要があるリフォームもあるでしょう。

また介護リフォームを依頼する場合、介護リフォームが得意、実績がある業者に依頼するのがおすすめです。地域の業者の情報はケアマネージャーに聞いてみましょう。福祉に関する専門知識を持っている方がいる業者だと安心です。

まとめ

家は住んでいるうちに劣化してくるため不具合があればリフォームが必要になります。不具合の改修だけでなく、介護を必要とする方がいる場合、自立して生活しやすい、介護しやすいよう介護リフォームを行う必要が出てくるでしょう。介護リフォーム成功のポイントとしては現状より今後介護度が上がる可能性があるため、寝たきりや車いすになったことを想定する、介護者が介護しやすいスペースも考えてリフォームするといったポイントを押さえましょう。一気にリフォームしてしまった方が費用も抑えられます。また介護リフォームには補助金や助成金が使える場合があります。条件が決まっているため、工事を進める前に確認しておきましょう。

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