トイレに介護用の手すりを取り付けたい!最適な位置と高さ・費用相場とは?

公開日:2024/06/04
トイレの手すり

トイレに介護用の手すりを取り付ける際は、考慮すべき点がたくさんあります。使うシチュエーションや使う人の体型などを考慮せずに手すりを取り付けてしまうと、最悪の場合は事故やケガにつながるかもしれません。

今回は、トイレに介護用の手すりを取り付ける際に考慮すべき位置や費用相場について解説します。費用を抑える方法も解説しているため、この記事を予算計画の参考資料としてもぜひご活用ください。

トイレに付ける手すりの種類

トイレに付ける手すりには動作を補助する役割があり、大きく分けると4種類あります。手すりによって設置場所や向いている動作が少し異なってくるため、各手すりの特徴を把握し、適切な手すりを採用しましょう。

I字型手すり

立ち上がるときの動作や立った姿勢を安定させる際に役立つ手すりです。主に、トイレの出入り口付近に設置されます。I字型手すりは、ご年配の方がドアを開閉する際に体を支える役割を果たします

L字型手すり

縦は床と垂直・横は床と水平に設置されている手すりです。トイレの横に設置されることが多く、立ち座りの際や用を足すとき、横へ移動する際に体を支える役割を果たします。

可動式手すり

上に跳ね上がるタイプと水平にスイングするタイプがあります。どちらも折りたためる仕様になっているため、狭いトイレにも設置可能です

床と水平に設置されることが多いため、一般的にはトイレの横に設置します。

波型手すり

その名のとおり、波状になっている手すりを波型手すりと呼びます。波型手すりはまっすぐな手すりに比べて握りやすく、力を込めやすい性質を持っています。

そのため、波型手すりはしっかり体を支える役割を果たし、動作も少しスムーズになるでしょう

トイレに付ける手すりの最適な位置

トイレに付ける手すりといっても、シチュエーションによって適切な手すりは異なります。今回は、トイレに付ける手すりの最適な位置をシチュエーション別に分けて、3つ解説します。

シチュエーションによってどんな手すりが必要なのかを想像しながらご覧ください。

トイレの出入り口付近

トイレを出入りするドアには、I字型手すりを縦に付けるのがおすすめです。肩より上に手すりを付けましょう。転倒するおそれがある場合は、手すりを長めに設置すると安心です。

手すりを握りながらドアの取手をつかむことになるため、うっかり取手と反対の位置に手すりをつけないように気をつけましょう。

トイレの横

トイレの横には、L字型手すりがおすすめです。立ち座りの際や用を足している最中でも、L字型手すりが体を支えてくれます。

また、肘掛けをトイレの両サイドにつけたり、前方に折りたたみ式のボードをつけると姿勢がより安定します。

トイレへの移動中

トイレ内だけでなく、トイレに移動する際も不安な方は、トイレまでの道のりにI字型手すりを横につけるとより安心です。腰あたりの高さに設置するとよいでしょう。

移動中に手すりがあることで、転倒やケガの防止につながります。

トイレに手すりを付ける際の費用

トイレに手すりを付ける際、手すりそのものの費用と設置費用の2つが発生します。トータルでは、約3〜10万円が相場です。

手すりそのものの相場は約3,000円が最低額であり、なかには約5〜6万円以上するものもあります。基本的には、I字型手すりよりもL字型手すりの方が高額です。

両肘を置けるタイプ(アームレストタイプ)のものであれば約7,000円、トイレに座った際に上半身を支える前方ボードは約4万円が最低ラインとなります。

また、設置費用に関しては1〜3万円前後が相場です。トイレの壁に強度が足りない場合は、追加で補強工事が発生する場合もあります。

付けたい手すりをもとに、壁の補強がいらないかも視野に入れながら費用を用意しましょう。

介護保険制度を利用して設置費用を抑えよう

自治体から「要支援1・2」「要介護1〜5」の認定を受けている方は、トイレの手すりを設置する際に介護保険における住宅改修制度を受けられます

支給上限金額は20万円であり、発生した費用の9割が支給されます。ただし、20万円を超える金額が発生した場合、その金額は自己負担となるため注意しましょう。

申請の流れは、4ステップあります。

まずは、ケアマネジャーに手すりの取り付けについて相談しましょう。その後に申請書類の一部を提出し、保険者に確認してもらいます。

提出と確認が終わったあとは、実際に業者へ手すりを取り付けてもらいましょう。施工が完了したら、必要書類を提出し、住宅改修費の一部支給を申請します。

上記の流れからも分かるように、住宅改修制度を受けるためには手すりの施工をおこなう前に申請が必要なため、注意しましょう

施工後も必要な手続きはありますが、施工前の手続きがおこなわれていないと住宅改修費の一部支給は認められません。そのため、最終的には支給を受けられるように、施工前から手続きを進めておきましょう。

トイレに手すりを付ける際の注意点

トイレに手すりを付ける際に注意すべき点が、3つあります。注意点を把握しないまま手すりを設置してしまうと、かえって事故やケガにつながるかもしれません。

各注意点をしっかり把握したうえで、使う人にとってトイレの使い心地がよりよくなるように、手すりを設置しましょう。

壁の強度

前述したとおり、トイレに手すりを付ける際はトイレの壁を補強する工事が必要な場合があります

なぜなら、手すりは体重を支える役割を果たすため、壁の強度が低いと壁自体が崩壊するおそれがあるためです。壁自体が崩壊すると、事故やケガが起こる場合もあるため、大変危険です。

トイレに付ける手すりは、壁の内部にある本柱と間柱の位置をもとにして手すりを設置します。もし、本柱と間柱の間隔が離れていると、補強板を取り付けなければいけません。最終的には、補強板の上から手すりを設置することになります。

手すりの素材や太さ

手すりの素材に関しては木・ステンレス・プラスチックなどが一般的であり、握りやすく滑りにくいものを選びましょう

太さに関しては、一般的に直径30〜35mmほどのサイズが握りやすいといわれています。ただし、使う人の手の大きさや握力によって適した太さは違ってきます。使う人が利用しやすいと思う太さを選択しましょう。

また、使う人にとって握る動作が難しいという場合は、手やひじを乗せて移動できる手すりがおすすめです。具体的には、断面が楕円形になっているフラットな手すりを選びましょう。

適切な設置位置

手すりは、使う人にとって適切な位置を考慮しながら設置しましょう。なぜなら、ドアの開閉・水平移動・立ち座りなど、手すりをどういう場面で使うのかによって適切な位置は変わってくるためです。

また、場面以外でも、使う人自体の身長や腰の位置などによっても適切な位置は変わってきます

実際には、見本の手すりを取り付けてもらい、使う人にその手すりを握ってもらいながら位置を決めるのが一番よい対策となるでしょう。使う人の同席が難しい場合は、ケアマネージャーや施工会社に相談しながら設置位置を決めましょう。

まとめ

今回は、トイレに介護用の手すりを取り付ける際に考慮すべき位置や費用相場について解説しました。トイレに付ける手すりは主に4種類あり、シチュエーションや体型によって適切な手すりは異なります。

また、設置にかかる費用は、手すり自体の費用と業者による設置費用の2つで構成されますが、壁の強度が低い場合は追加で壁の補強工事にかかる費用も発生します。費用を抑えるためには、介護保険における住宅改修制度を利用するのが効果的です。

このように、トイレの手すりを取り付けるためには考慮すべき点がたくさんあります。手すりを使う人やケアマネージャーなどとよく話し合い、より使いやすいトイレを実現させましょう。

PR安全な住居にバリアフリーは必須!依頼先で費用が変わることも

おすすめの介護リフォーム会社比較表

イメージ
引用元:https://lea-tokyo.com/

引用元:https://www.heart-station.net/

引用元:https://fukushi-naisou.com/

引用元:https://kaigoreform-tokyo.com/

引用元:https://kaigoreform-tokyo.com/
会社名バリアフリー相談室ハートステーション福祉内装株式会社上杉設備東洋設備株式会社
特徴対応スピードが早く、保険のサポートも行う地域密着型で実績が豊富転ばぬ先の杖で安心を届ける地域の専門家としてフットワーク軽くサービスを提供50年以上の歴史を持っている
サポート介護保険申請サポート記載なし介護保険申請サポート記載なし記載なし
即日対応記載なし記載なし記載なし記載なし
会社概要株式会社lea バリアフリー相談室
〒121-0053
東京都足立区佐野2-16-7
有限会社ハートステーション
【練馬】〒178-0061
東京都練馬区大泉学園町6-23-11

【清瀬】〒204-0002
東京都清瀬市旭が丘3-343-20
株式会社福祉内装
〒140-0042
東京都品川区豊町5-13-5 サワハイツ103号室
株式会社上杉設備
〒176-0024
東京都練馬区中村1-8-2
東洋設備株式会社
〒121-0816 東京都足立区梅島3-33-1
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
公式サイト公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら